ツイノベとかのまとめ

twitterで投稿したツイノベをまとめています(@ukeiregaohayai)

大和

「…何してんの」「わっ」玄関を回り込んで庭を覗くと、五月が土まみれになっていた。「ピンポンしても無反応だし」ごめんごめん、と言って立ち上がった足下には、スコップやら苗やらが散らばっている。「勉強の気分転換に雑草でも抜こうかと…」この家の庭はいつも綺麗だ。コイツのおかげで。


「今日って七夕?」「もう暦も忘れちゃったんでしょ」帰ってきたと思えばまたすぐ旅に出てしまう。トータルで会えている時間なんて、伝説の彼らといい勝負かもしれない。大人びた表情が悔しくてなじると、「会いたくて手抜きそうになることあるから彦星よりダメかも」なんてぼやきが聞こえた。


朝から暑苦しい子犬を適当にパスしたところ、そのまま代わりを買って出た七緒と武蔵の手合わせが始まった。――和犬と洋犬。「………何をどうやったらあんな風に育つんだか」「うん?」「アイツんちの教育方針、謎」「それって俺たちの家のこと? それともこっちの時空のこと?」「どっちも」


「これ好きでしょ?」と言いながら、七緒は自分チョコ用としても買ったらしいオランジェットを食べ出した。スナック菓子以外ほとんど買ってないし、そんな話した覚えも全然ない。「昔おやつに出したとき、「すっごくおいしい!」って顔して食べてたから」……そんな顔、した覚えは全然ない。


令和2年度 佐々木大和誕生祝の会
1、開会の辞(天野五月)
1、主賓挨拶(佐々木大和)
1、天の朱雀祝辞
1、阿国ちゃんの舞披露
1、乾杯(ふわラテ)
1、ポテトチップス開封
1、歓談
1、閉会の辞(天野七緒)
「……七緒、これ何?」「式次第!」そういうことを聞いてるんじゃなくて。